『スティーブ&クラプトン』
コンサート・フォー・ジョージ、クリーム再結成、スライドの名手デレクトラックスを従えてのデレク&ドミノスナンバー再現と、自らのキャリアを振り返るような仕事が続いているクラプトン。今回はスティーブウィンウッドとの共演ということで、いやがおうにもブラインドフェイスを思い起こしてしまう。そして、いづれのステージも準備・用意周到で隙の無い見事な出来だったが、今回も長いキャリアを持つプロフェッショナルらしい大人の作品に仕上がっている。スティーブのマルチプレイヤーぶりには改めて感心させられます。そして、クラプトンのギターも予想以上に切れ味が良い。頑張っています。ブラインドフェイスのナンバーはもちろんうれしいのですが、何といってもジミヘンのナンバー。視聴前は勝手に「エレクトリックレディーランド」の最後の曲、と勝手にしていました。違います。あの3曲目です。スティーブがオルガンのすごいプレイでジミヘンと渡り合っていたので、当たり前といえば当たり前です。でも、なんだか無性に感動しました。クラプトンのギターのトーンもジミヘンにアプローチしているように聴こえます。ただ星4つなのは個人的に以前からスティーブのボーカルがそれほど好きではないからです。すごい才能でうまいとは思うのですが。